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「可哀想」を童謡にしつづけた雨情 ぼくが大好きな野口雨情の童謡たち 松岡正剛 (4/5ページ)

2013.11.5 19:30

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

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 【KEY BOOK】「野口雨情童謡集」(藤田圭雄編/弥生書房、1300円、在庫なし)

 1番。ここの屋敷は空き屋敷。文ちゃん生まれた茨城の、元の屋敷も空き屋敷。2番。ここの畑は桐畑。文ちゃん生まれた茨城の、背戸の畑も桐畑。3番。ここの姉さん、日和下駄。文ちゃん生まれた茨城の、お夏娘も日和下駄。この感覚が『赤い靴』『七つの子』にも『雨降りお月さん』『あの町この町』にも染みていった。こんな童謡作家は、もういない。

 【KEY BOOK】「野口雨情 詩と人と時代」(野口存彌著/未来社、3990円、在庫なし)

 雨情の子息による評伝。よく書けている。とくに内村鑑三の「東京独立雑誌」が雨情に与えた影響を、安孫子貞次郎、中村有楽の線で追ったところがユニーク。雨情が子供を「救済者」とみなしていたことについての言及も興味深かった。雨情が子供に救われたのだ。著者には『父野口雨情』(筑波書林)もある。

 【KEY BOOK】「野口雨情:郷愁の詩とわが生涯の真実(人間の記録)」(野口雨情著/日本図書センター、1890円)

「郷愁と童心の詩人野口雨情伝」

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