≪老舗「のれん」に傷 年末商戦に影≫
「食材偽装」の連鎖が止まらない。11月5日には、百貨店に飛び火。高島屋、大丸松坂屋百貨店で問題が発覚し、商品の品質の高さで売ってきた老舗への信頼は大きく傷ついた。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」効果でようやく薄日が差した業績に影を落とすだけでなく、消費増税前のかき入れ時と位置づける「年末・年始商戦」への影響を懸念する声も出ている。
「認識が甘かった」-。
高島屋の増山裕常務は5日の記者会見で謝罪を繰り返した。業務委託していたレストランの食材の定期確認を怠り、増山氏も「業者任せのメニューが多かった」と悔やんだが、失ったものはあまりに大きい。
百貨店業界は今年、景況感の改善で高額品を中心に販売が好調で、中間決算も好業績が相次ぐ。好調の背景にあるのは「高い品質の商品を求める動き」。それだけに、今回の不適切表示の発覚が「どこまで影響するか」と不安視する。