見ているうち、姿勢がどんどん過激になる。両脚が首の後ろにあって手が地面を支えていたり、手足と胴が重なるように一体化したりする姿が。間近にいると、身体が放つ熱を感じる。指導者無しで行うのは難しそうだ。修了後に話を聞くと、「すっきりする感じが他のものにない。体と心のバランスが整うようになった」と受講の女性。
chamaさんは「体というリアルなものと対話をすると、自分と向き合わざるを得ない。そこに『気づき』がある。早朝にアシュタンガ・ヨガに取り組み、会社に行く人は多い」と話す。
拡大と深化
長年、ヨガ指導に当たってきたchamaさんが最近、感じることがある。ダイエットや健康のためのエクササイズと捉えてきた人々が心や魂の領域に関心を持ち、一方でヨガの哲学に傾倒してきた人々が体を動かす実践を行い、両者が自然に接近してきたことだ。