徳田家の第1子、越沢徳美(こしざわ・なるみ)容疑者と次女の美千代(みちよ)容疑者は、虎雄氏が大阪大学医学部在学中に結婚した妻(74)との間に生まれた。
当時は虎雄氏の父が亡くなり、虎雄氏が鹿児島県・徳之島から一族を大阪に呼び寄せたばかり。その後生まれた毅氏らを合わせた2男5女の子供たちは2段ベッドのある一室で寝起きするなど、苦しい経済状況だったという。
そんな中、虎雄氏は帰宅時に子供たちに正座で出迎えさせるなど厳しいしつけを施し、四女と毅氏以外の5人を医業の道に進ませた。徳美容疑者も医者としてグループ病院に勤務した経験があり、美千代容疑者は眼科医として独立した。
姉妹がグループ運営への関与を深めたのは、虎雄氏がALSを発症した2002年ごろからだという。虎雄氏の病状が悪化するにつれ、美千代容疑者も徳美容疑者と同様に関連会社の社長に就任した。