しかし、自民党の圧勝により白川日銀は政治に対する抵抗力を失う。安倍首相の要求に屈し、今年1月には消費者物価の上昇率2%を目指すインフレ目標を導入した。
さらに安倍首相が積極的な金融緩和論者の黒田東彦(はるひこ)氏を白川氏の後任に送り込み、政権と日銀の協調関係は決定的に強まった。安倍首相の期待に応え日銀は4月に資金供給量を2年で倍増させる異次元の金融緩和を導入。企業や個人の心理も大きく改善した。
ただ、民間エコノミストの間では「2年で2%程度」という日銀の物価上昇目標に関して懐疑的な見方が多い。これに対し黒田総裁は「リスク要因に変化が出れば、必要な調整を行う」とし、追加の金融緩和も辞さない構えだ。(SANKEI EXPRESS)