「普通の使い方ではない」
うなぎ上りの評価の一方で、田中の登板過多を不安視する声も出ている。ニューヨーク・ポスト紙の記事は、日本シリーズ第6戦で160球を投げて完投した翌日に第7戦で救援登板したことなどを挙げ、「投資する側から見れば、あれは普通の使い方ではない」という球団関係者の話を紹介した。
さらに田中に興味を持つ別の球団関係者は「契約前に詳細な身体検査が必要だ」とした上で、「交渉権を得たチームが検査の結果を気に入らず、契約しないこともあり得るだろう」と語っている。入札制度では、最高額で落札した1球団としか交渉できないため、破談になれば来季からのメジャー挑戦の道は閉ざされる。
日米間の入札制度は昨年失効し、日本野球機構(NPB)と大リーグ側は、破談の場合、落札球団に罰金を科すなどの新制度で合意した。これに対し日本プロ野球選手会が複数球団との交渉を要求しNPBと協議している。選手会は14日に対応を発表する予定だが、新制度が発効しなければ田中の移籍も不可能となるため、1球団限定の交渉を受け入れる方向だ。アジアシリーズのため13日に台湾入りした田中も近く態度を表明するとみられる。(SANKEI EXPRESS)