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服飾、アート…多様性感じる「青参道」(5-2) 異質が存在しうる社会をつくりたい (2/5ページ)

2013.11.14 17:00

「アッシュ・ペー・フランス(HPF)」代表、村松孝尚さん=東京都渋谷区(宮崎裕士撮影)

「アッシュ・ペー・フランス(HPF)」代表、村松孝尚さん=東京都渋谷区(宮崎裕士撮影)【拡大】

  • 骨董通りの「小笠原流会館」地下のスペースでは、「アッシュ・ペー・フランス(HPF)」がバックアップしているフランスのアーティストの作品が展示されている。写真右はアート事業を担当する戸塚憲太郎さん、左は作家、天童荒太(てんどう・あらた)さん=東京都渋谷区(宮崎裕士撮影)
  • 彫刻家、船越桂(ふなこし・かつら)さんの作品を表紙に使った「悼む人」(天童荒太著/文藝春秋、1700円)。2008年刊(提供写真)

 まず社名ですが、アッシュ(H)はフランス語の子音で、発音されない。そういう言葉をもってきたのは、どういう意味なのでしょう。

 出版社から婦人服店主に

 村松 最初は小さな出版社にいたんですが、給料が6万円で、結婚して子供もいたら食べていけない。たまたま家内が洋服屋につとめていて、オーナーが自分は引退するので店を買わないかと。それでファッションの世界に入った。

 家内に全部仕入れから何から教えてもらって、始めたのが原宿のラフォーレだった。原宿(Harajyuku)でやる仕事(Project)だからHP。原宿は日本中から若い人が集まる場所。いわば日本の思春期で、エネルギーがニキビのように噴き出していた。原宿から新しいものが生まれるんだと。そういう存在でありたいとの思いを込めました。

 でもそのうち、小さな箱の中で洋服屋をやっているのに飽きてきた。外に出たくてしょうがなかったんです。そんなとき、たまたま学生時代の知人に再会して、彼の奥さんがパリで帽子を作っているから扱ってくれないかと。「これでパリに行ける!」と思いました(笑)。

オルタナティブ(現在あるもののかわりに選びうる新しい選択肢)という考え方

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