「ファッションのファの字も知らなかった」という「アッシュ・ペー・フランス(HPF)」代表の村松孝尚さん(左)と、「ファッション音痴」を自称する作家の天童荒太(てんどう・あらた)さん。意外な視点から「モード」が浮かび上がった=東京都渋谷区(宮崎裕士撮影)【拡大】
村松さんは、「青参道」という通りを作ったり、合同展示会をやったり、アートを紹介したり、いろんなことをされている。特化していない。さきほど、会社は社会だと言われましたが、社会をどうにかしたいというのが基本にあるのではないでしょうか。ひょっとして、村松さんは「革命家」になりたいのではないですか。
村松 そうですね、なりたいですね(ニヤリ)。
天童 若い頃に傾倒されたヒッピー文化っていうのも革命につながってますよね。
村松 つながっていますね。もちろん、爆弾使ってどうとかではなく、進化させていきたい。
天童 オルタナティブっていうのは、革命家でないと標榜できないんですよ。つまり、革命というのは壊すことではなく、新たなクリエーションなわけだから。もとあるものを大事にしないと、クリエーションはできない。
村松 そういう革命をやりたいです。もとあるものを壊すわけではなくて、それをよく理解し、大事にして、次のところに行くという。