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経営の最前線からは退いていたシュルツ氏はCEOに復帰し、再建に乗り出した。数千もの店舗を一時的に閉めるリストラを進め、水準が低下していた従業員の教育からやり直した。
急ピッチに危ぶむ声
カリスマの再登板で業績は徐々に持ち直した。7~9月期は最終利益が前年同期比34%増で、既存店売上高も7%増と高い伸びを示した。シュルツ氏の地道ともいえる改革ぶりに、当初は冷たい反応をみせていた投資家や市場も、「スターバックスの復活は本当だ」(米大手証券関係者)と認めざるを得なくなった。株価も10月に最高値を更新するなど勢いがある。
それでも、シュルツ氏は「飲み物や食事メニューの見直しでまだ伸びる」と満足した様子はない。