警察庁幹部は「オレオレ型が再び横行し始めたと思えば、最近ではギャンブル必勝法の情報提供名目や還付金詐欺などが急増し手口は次々と変わる」と指摘。捜査関係者によると、10~12月も7~9月と同ペースの月40億円程度の被害が予想され、年間で初の400億円を超える可能性があるという。
「振り込め詐欺の犯行グループは実態が不透明な部分が多く、事件の捜査としては暴力団よりもやっかいな連中といえるかもしれない」。別の警察庁幹部が心情を吐露する。
暴力団は、代表者の氏名や本部の所在地、ピラミッド型の組織形態などが、ある程度把握できる。しかし、振り込め詐欺の犯行グループの場合、犯行拠点やメンバー構成、指示系統などの大半が不明。アジトも一定期間で移動するため、捜査は困難を極める。
振り込め詐欺救済法で口座の不正使用が困難になると、振り込み型から受け取り型が増加。被害者宅に現金の受け取りに現れた「受け子」などを逮捕するケースが多くなり、摘発件数と人数ともに増加した。