飛行場では、避難希望者が長い行列を作っていた。自衛隊機に搭乗することになった男性(22)は、妻と2人の子供を連れマニラに。「台風で財産を失い、航空チケットを買うカネがない。2日待ったが、何とか乗れてよかった」と疲れた表情で語った。
記者とともに自衛隊機に乗り込んだ被災者約30人は一様にほっとした様子。子供を抱いたまま仲間と握手をして喜ぶ男性もいた。長い避難生活からか、離陸後はすぐに眠りに落ちる被災者が多かった。
もう1機の自衛隊機も、航空燃料のドラム缶48本をタクロバンに空輸した復路、約40人の被災者をマニラに運んだという。
タクロバンでは、米国や韓国、マレーシア、スウェーデンなど各国空軍機が空輸や支援物資の搬入をすでに行っている。
フィリピン空軍担当者によれば、マニラやセブ島へ向かう支援機には無料で乗れるため、毎日約2000人が列を作り、1日10~15便程度が被災者を島外に運んでいるという。