≪中国 海軍医療船を派遣≫
中国外務省の洪磊(こう・らい)報道官は11月20日、台風30号で甚大な被害を受けたフィリピンに、中国海軍の医療船「平和の箱舟」号や緊急救援隊を派遣することを明らかにした。中国赤十字に所属する緊急救援隊の第1陣は20日中に被災地に向けて出発する予定。
中国政府は災害発生後、10万ドル(約1000万円)の支援を表明したが、その額について欧米メディアを中心に批判の声が上がり、約160万ドル(約1億6000万円)の物資支援を追加した。中国とフィリピンは南シナ海の領有権で対立しており、両国関係の冷却化が、消極支援の背景にあるとの臆測が流れていた。
米国が原子力空母を派遣、日本も自衛隊の国際緊急援助隊などを投入する中、海軍医療船を被災地に送ることで中国の存在感を示し、東南アジアにおけるイメージ低下を防ぐ狙いがあるとみられる。(北京 川越一/SANKEI EXPRESS)