主要議題は隔たり
一方、COP19は23日、2020年以降の新たな温室効果ガス排出削減の枠組み作りで、各国が自主的に削減目標を提示するとの最新決定案を基に、合意に向けて最終調整に入った。
主要議題の決定案は、各国の意見の隔たりを反映した抽象的な内容で、会議の成果は乏しいものに終わりそうだ。主に新興国が求めていた、先進国が途上国より大きな負担を負うことを意味する文言は採用されず、議論がまとまるかも不透明だ。
もう一つの主要議題である、地球温暖化に関連する自然災害で被った「損失と被害」への対応策については、「ワルシャワメカニズム」と呼ぶ組織を新たにつくるとの決定案が示され、調整が続いた。
会議は22日の会期末を延長して23日に突入。各国代表らが徹夜で交渉した。(SANKEI EXPRESS)