記事は、2プラス2開催に先立ち日本の英字新聞が掲載した対中牽制論を主題にした記事に対し、「そのような見方は全く逆だ」と主張した。英字紙の記事は、中国と約4000キロに及ぶ国境線を持つロシアが中国の軍事力増強に懸念を抱いており、それがロシアが日本と関係を強化する背景にあると指摘していた。
ロシア通信は、英字紙の記事は「日本国内における、中国側につくか、中国に対抗する側につくか、という議論を反映したものだ」と指摘し、そのような見解はもっぱら日本特有のものであるとの見方を示している。
そしてロシアの立場についてはラブロフ外相が「われわれは原則として、誰かに対抗して誰かと友好を結ぶということは決してない。これはわれわれが外交で最も重視する点の一つだ。アジア太平洋地域を含め、どのような国も、(ロシアの外交によって)不快な思いにはさせない」と述べたことなどを挙げ、「(英字紙の記事の指摘は)全く真逆だ」と主張した。
にじみ出る「中国大事」
さらに記事は「ロシアはこの状況で、アジアにおけるバランスを保つ役割を果たしている。とりわけ、日本に対しては中国だけでなく、ロシア、また他の国との対立に傾かないようにしているのだ」とまで述べている。