借用証は今年9月26日に5000万円を返済後、毅氏側から郵送で返却されたという。その後、自分の貸金庫に保管していたが、猪瀬氏は25日朝に初めて現物を確認したという。
猪瀬氏が公開した借用証には押印がなく、印紙も貼られておらず、返済期限も書かれていなかったが、「間違いなく原本です」と強調した。借用証が入っていた消印付きの封筒などは示さなかった。
≪押印・返済期限なくても「原本です」≫
猪瀬氏は会見冒頭、徳田毅(たけし)衆院議員(42)の事務所から郵送されたという借用証を報道陣に掲げた。だが、示された借用証はA4判1枚に日付と名前、金額が記されているだけ。報道陣からは「最近作ったのではないか」と疑う質問が出たが、猪瀬氏は「間違いなく原本」「信用していただくしかない」と応じた。
「個人」という言葉連発
これまでの借用証についての説明は大きく変遷している。11月22日の定例会見では「あるかどうかわからない」と話したが、23日の総合防災訓練後の囲み取材では「あります。捜せば」と変化。そして25日の朝になって「貸金庫にあることが確認された」という。