サイトマップ RSS

【軍事情勢】ケネディ大統領誕生に一役買った帝國海軍 (3/5ページ)

2013.12.1 13:36

  • ケネディ家の家系図=2013年7月25日現在、※一部略、敬称略。写真はAP、UP

 魚雷艇の艇長が、若きケネディ中尉であった。最高速度41ノット(時速76キロ弱)を誇るが、帝國海軍による航空偵察を警戒、機関音を抑制すべく3基のエンジンの内2基を停止して、1基で減軸運転していた。米側記録によると、突然の会敵で増速が思うようにいかぬ魚雷艇の甲板では、乗組員が火力強化のために特別に換装した対戦車砲に砲弾を装填(てん)しようと焦っていた。

 基準排水量1680トンの鋼鉄艦が38トンの木製艇に「衝撃戦法」を仕掛けたのだからたまらない。魚雷艇は真っ二つに引き裂かれる。13人の乗組員の内2人が戦死した。

 ケネディは、負傷者を命綱で縛りその端をくわえて、部下を励ましながら、5時間かけて5キロを泳ぎ、小島にたどり着く。ハーバード大学時代は水泳の選手で、泳ぎには自信があった。少しでも友軍に近付こうと島から島に泳ぎ渡る。5日目に上陸した島で、原住民と出会う。ケネディはナイフで椰子(やし)の殻に文字を彫って、友軍の基地に届けるよう身ぶりで伝えた。

 《11人生存。場所はこの原住民が知っている。ケネディ》

 斯くして、追悼式まで挙行された11人は7日目に救助される。大統領に就任したケネディは、ホワイトハウスの執務室にこの椰子の殻を飾っている。

天霧乗組員が選挙応援

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ