通信衛星分野で世界2位のSESは、これまでに欧州諸国が共同設立した欧州宇宙機関(ESA)のアリアンやロシア連邦宇宙局のプロトンといったロケットで約50の通信衛星を打ち上げ、約6000のテレビ局に衛星ブロードバンドを供給してきたが、今回の打ち上げ費用は過去最安だったという。ロイター通信は、スペースXが今回、大幅に値下げして受注した可能性を指摘している。
業界団体によると、昨年の商用衛星の世界市場規模は前年比38%増の1900億ドル(19兆円)で、全体の45%は米国、900億ドル分はテレビ関連だった。新興国の経済発展もあり、市場がさらに拡大するのは確実だ。
日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も9月、新型ロケット「イプシロン」を打ち上げるなど市場参入を狙っている。だが、「打ち上げ価格の競争力なら世界最強だ。さらに、わが社の新技術によって同業他社は市場撤退を余儀なくされる」(マスクCEO)と豪語するスペースXが“台風の目”になるのは間違いなさそうだ。(SANKEI EXPRESS)