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【軍事情勢】特攻が映し出す「自己犠牲」と「赦し」 (2/5ページ)

2013.12.8 00:10

 前者を称(たた)え、ミローは著作《神風(KAMIKAZE)》で言い切る。

 「西欧社会にあまりにも普及し通説になってしまっている観念、すなわち彼らが人間らしい感情をもち合わせず、人間の尊厳について無感動な、いまわしい集団心理に踊らされた動物だったという見方に、真向(まっこう)から痛撃を加え、それがいかに甚だしく誤っているか悟らしめる」

 「決行に先んじて、決心がなされていた。あらかじめ熟慮されていた死」

 「偉大な純粋性の発露。日本国民はあえて実行したことによって、人生の真の重大な意義を人間の偉大さに帰納することのできた、世界で最後の国民となった。無感動でいることも到底できない」

 斯(か)くなる特攻隊員の心の有(あ)り様(よう)を、ミローは「おだやかさや理性をともなった決意」と呼ぶ。時に、帝國海軍神風特別攻撃隊の初陣レイテ沖海戦(1944年)より、来年70年を迎える。そのフィリピン・レイテ島は、悲劇的と形容すべき台風被害を受け、自衛隊が救援活動に全力を挙げている。ミローが「おだやかさや理性をともなった」自衛隊の活動を取材したのなら、特攻隊員とどう結びつけたか興味深い。

「2匹の蛍」の約束

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