テコンドーの歴史には諸説あるが、古来から朝鮮に伝わる古武道テッキョンを基本に編み出されたものが発祥とされている。正式に「テコンドー」と名付けられたのは、1973年にソウルで「世界テコンドー連盟(WTF=World Taekwondo Federation)」が設立されたときで、五輪ではスポーツとして発達したWTFのルールが採用されている。一方で、本来の武道として発達した「国際テコンドー連盟(ITF=International Taekwondo Federation)」という組織もある。
五輪では、1988年のソウル大会、1992年のバルセロナ大会で公開競技種目として実施され、2000年のシドニー大会から正式競技種目になった。開催が決まった2020年東京大会で行われる25種目の中核競技にも入っている。
WTFの競技では、男女各8階級が設けられているが、五輪では男女各4階級に集約。また1カ国の代表選手は男女各2人までと制限されている。