現在の上院でも民主党の議席数は55にとどまり、単独ではフィリバスターを打ち破ることができない状態だ。米メディアによると、共和党は2009年1月のオバマ政権発足以降、80回以上もフィリバスターを実施。「決められない議会」への批判が高まる一因となっていた。ただ、フィリバスターのルールの変更自体には3分の2(67票)以上の賛成が必要なため、事態打開は容易ではなかった。
「核オプション」
しかし民主党のハリー・リード上院院内総務(74)は11月21日、「抜け道」を使う形で事態打開に打って出た。
リード氏はこの日、かつて共和党のフィリバスターで採決に進むことができなかった首都ワシントンの高裁判事人事の承認に関連して、「連邦最高裁判事以外の人事では、過半数の賛成で審議を打ち切ることができる」とする提案を行った。議事を進行する上院議長代行はこの提案を即座に却下したが、リード氏はこの上院議長代行の判断に異議を申し立てて投票を要求した。投票結果は上院議長代行の判断への賛成が48票、反対が52票。上院議長代行の判断は否決され、リード氏の提案が認められる形となった。