共和党は「報復」示唆
民主党が今回、核オプションをとったことに共和党側の怒りは頂点に達している。フィリバスターは審議停滞の一因でもあるが、審議で少数派の意見を取り入れるように促す効果もあるからだ。共和党のミッチ・マコネル上院院内総務(71)は審議終了後、事実上のルール変更で多数派と少数派の協調が損なわれることは「悲しむべきことだ」と表明。民主党が支持してきた医療保険制度改革(オバマケア)の混乱が続いていることに触れ、「民主党は必死に話題を変えようとしている」と批判した。
マコネル氏は6月の時点で、仮に民主党が核オプションを選択すれば「次の多数派は全てについてルールを変更するだろう」と述べ、今後の選挙で共和党が多数を占めた場合には、今回の変更に含まれなかった議案審議でのフィリバスターのルール変更に取り組む可能性を示唆していた。
共和党が実際に「核の報復」に出るかは不明だが、今回の民主党の選択で両党間の不信感が強まったことは間違いない。(ワシントン支局 小雲規生(こくも・のりお)/SANKEI EXPRESS)