共和党にすれば、リード氏の異議に関する審議を求めてフィリバスターを行いたいところだったが、上院議長代行の判断に対する異議は審議なしで採決に進むことが事実上認められており、フィリバスターは通用しない。しかもルール自体の変更ではないとみなされ、過半数での可決が可能だ。さらに今回、上院議長代行の判断が覆されたことは「新たな慣例」として確立されることになり、今後の人事承認の審議でも慣例として、過半数の賛成で審議を打ち切って採決に進むことが可能になる。
こうした抜け道の活用による事実上のルール変更の可能性はかねてから指摘されており、これまでも現実になる可能性が取り沙汰されていた。しかし過半数でルール変更が可能となれば、二大政党が定着している米国では多数派が必ずルールを変えられることになる。このためこの手法は可能ではあるがとるべきではない「核オプション」と位置づけられてきたという経緯がある。