カンボジア・メコン川=2013年12月15日現在【拡大】
チベット高原に源を発し、東南アジアと中国の6カ国を流れる全長約4000キロのメコン川流域は、世界有数の淡水漁業地帯だ。メコンオオナマズに代表される巨大魚をはじめとする多種多様な魚や水草といった川の恵みが、人の暮らしを支える。
だが、ストゥ・バンが言うようにメコン川の環境は悪化が著しく、メコンに注ぐ支流では次々とダムが建設されてゆく。
人口は増え続け、多くの人が少なくなった魚を追い求める。村のリーダーの1人は「夜の闇に紛れて高速ボートでどこからかやってきて、電気ショックを使って違法に魚を取る連中が後を絶たない」と嘆く。
川の恵みから見放された人々は近くの森を切り開いて商品作物を植え、広大な面積の森林を伐採して造られるゴムのプランテーション農場に出稼ぎに出るようになった。