愛らしい笑顔で、映画、テレビ、CMと引っ張りだこの若手女優、上戸彩(28)も、頼りになる母親役が板についてきた。今年大ヒットしたテレビドラマ「半沢直樹」(TBS系)では、極悪非道の幹部たちに鉄槌を下そうと奔走する銀行マンの夫を健気に励ます主婦を好演。映画「おしん」(冨樫森監督)では子供と離ればなれになる母親役に体当たりで挑んだ。
奥さんのイメージ
上戸は「今年は奥さん役が確かに多かったですよね。最近、私が出演した映画でいえば、『テルマエ・ロマエ』シリーズ以外はだいたい奥さん役でした。特に『半沢直樹』の撮影中、私は、自分には奥さんのイメージがない気がして悩んでいたんですよ」と明かしたが、今では思い切って仕事を引き受けて本当によかったと思えるという。心配していた世間の反応も悪くなく、「私が奥さんのイメージで見てもらえるようになったみたいなんですよ」。
そんな上戸が主演を務めた映画「武士の献立」(朝原雄三監督)は、武家の料理人に嫁いだ女性の内助の功と夫婦の絆を描いた時代劇だ。意外にも映画での主演は、「あずみ2 Death or Love」(2005年)以来、8年ぶりとなる。