重なる民主党の姿
江田、松野、細野3氏は(12月)10日に「既得権益を打破する会」を結成。出席者の少なからずが、この勉強会をベースに再編機運を醸成していくことを考えている。しかし、現場に足を運んだ筆者が、再編のうねりを感じることはなかった。
「打破する会」は規制改革や地域主権、共生社会をテーマに政策提言をまとめる方針だが、いずれも聞いたことのあるテーマだ。そう、これらは民主党が掲げている、あるいは掲げていた政策課題にほかならない。ちらつくのは、異論が出にくい政策を中心に据えることで一定の規模を確保しようという思惑。
再編志向が強い江田と松野両氏は、なぜ民主党政権は失敗し、「打破する会」なら展望が見いだせるのかを明確に語る必要性に迫られそうだ。これを語らずして、この勉強会が再編に向けて説得力をもつことはない。