代替施設の建設現場では反対派の妨害活動も予想される。工事の過程で名護市の行政手続きも必要で、名護市長選の結果次第で手続きが滞る恐れもある。また、移設実現を事実上の前提としている在沖縄海兵隊のグアム移転は毎年のように米議会で関連予算の承認が紛糾。工事が滞ればグアム移転への影響も避けられない。(SANKEI EXPRESS)
【基地負担軽減策をめぐる沖縄県の要望と政府の回答】
<沖縄県の要望>普天間飛行場の5年以内の運用停止、早期返還 ――→ <政府の回答>努力を十二分に行う
<沖縄県の要望>牧港(まきみなと)補給地区の7年以内の全面返還 ――→ <政府の回答>防衛省内にチームを設置し、最大限の短縮を目指す
<沖縄県の要望>日米地位協定の改定(環境調査、浄化措置など) ――→ <政府の回答>環境面について規定のない日米地位協定を補足する「新協定」の作成交渉を日米で開始する
<沖縄県の要望>オスプレイの半数程度を県外配備 ――→ <政府の回答>訓練の半分程度を本土で実施できるように防衛省内にチームを設置