常に身の回りにミツくんがいるわけではないけれど、「どーした」という言葉を待っている人って、必ずいる。読んだ人がそれに気づき「どーした」と誰かに声をかけたとしたら、それだけでもこの絵本が存在する意味があるだろうと思っています。
≪衝撃! こういう絵本がほしかったんだ≫
荒井良二さんの大ファンだったという天童荒太さん。最初にその魅力にはまったのが、『うそつきのつき』(内田麟太郎作、文溪堂)。何があっても笑わないおじさんに対し、次々に繰り出されるダジャレ-。
「ヤマアラシがバーッと飛んでく姿を真下から描いてるんです。キタキター、こういう絵本がほしかったんだ!と衝撃を受けました」と天童さん。一方、荒井さんは「この絵本を出したとき、周りからは『ヤマアラシの足の裏なんて見たことあるのか』って突っ込まれちゃった。もちろん見たことないよ(笑)」と飄々(ひょうひょう)としたもの。絵本の自由さを堪能できる一冊だ。