そしてその中でも、圧倒的に多かったのが「富士見坂」だった。「昔はマンションや高層ビルもないでしょうから、冬の朝は高台から富士山が見えたんだと思います。今ではそんな坂が数カ所になってしまったのは寂しいけど、いま残っている富士山が見える景色は、ずっと残してほしいですよね」
タワーや高層ビルではない東京の「富士見坂」から見上げる富士山。雄大な山に向かって手を合わせ、一年の無病息災を祈願した。(文・イラスト:今泉有美子/SANKEI EXPRESS)
【都内から富士山を見るコツ】
・富士山は冬の早朝が美しい。早起きして午前8時ごろまでに観測地点へ
・風が強い日が狙い目。空が澄み渡っている確率が高く、くっきりとした富士山が見られることが多い
・写真に写すと意外と小さくてガッカリするので、目で見て楽しむべし
・観測地点は住宅街の場合も多い。くれぐれも静かに楽しむこと