パキスタン・カイバル・パクトゥンクワ州ハングー地区【拡大】
そこに、この高校の制服を着た20歳~25歳ぐらいの男がやってきて、高校の場所を尋ねた。アイティザズさんが「なぜここにいるのか」と問うと、男は「入学のために来た」と答えた。
不審に思ったアイティザズさんは男を阻止しようとしたが、男が高校に向かったため、最後はとっくみあいになり、パニックになった男が爆弾を爆発させた。2人は死亡、他の学生2人も負傷した。
地元警察はフランス通信(AFP)に、2人は校門から約150メートル離れた場所で爆死し、校庭などには約1000人の生徒がいたと伝えた。ほとんどは国内では少数派のイスラム教シーア派の生徒だったという。
「誇りに思う」
悲劇があったハングー地区はアフガニスタンとの国境沿いにあり、シーア派とスンニ派が激しい武力闘争を展開。今回の自爆テロも、シーア派の生徒を狙った過激なスンニ派の仕業とみられている。