だがそうした状況に変化を迫っているのが、シェール革命だ。地中の頁岩(けつがん、シェール)と呼ばれる硬い岩盤に含まれるシェールオイルやシェールガスの開発は従来難しかったが、高圧水で岩盤に亀裂を入れて取り出す「水圧破砕(フラッキング)」技術が確立されたことで採掘コストが下がり、開発しやすくなった。米国は岩盤の質に合わせて水に混ぜる化学物質の量を調整するなど、効率的な採掘ノウハウも持ち合わせる。
国際エネルギー機関(IEA)によると、米国は2020年までにサウジアラビアを抜き、最大の産油国に躍り出る見通しだ。米政府の予測でも、15年には原油生産の日量が1972年以来の高水準に達するとみられている。
LNGはすでに制限緩和
業界団体の米石油協会(API)も原油輸出解禁を政府と議会に求める方針を表明済みで、「現在の生産水準をみれば、(禁輸)政策が時代遅れになったことは否定できない」と強調している。エネルギー省のアーネスト・モニツ長官(69)も先月(2013年12月)、輸出再開を議会と議論する機が熟したとの見方を示している。