タイのインラック政権打倒を訴える反政府派は、首都バンコクの主要な交差点を封鎖する大規模な抗議行動を1月13日から開始する。2月の総選挙実施を阻止するのが狙い。政府は約10万人が参加するとみて、約3万人の警官や兵士を動員して警戒、再び緊張が高まってきた。
デモを主導するステープ・トゥアクスパン元副首相(64)は、抗議行動では「武器を持たない」と強調するが、デモ隊の一部の暴徒化や何者かの発砲でこれまでに死傷者が出た。陸軍のプラユット司令官は(1月)11日、「暴力行為に発展させないでほしい」と懸念を示した。
反政府派は、日本大使館近くなど主要な7つの交差点をブロックし、インラック・シナワトラ首相(46)や閣僚の自宅の水と電気を止めると宣言。教育省などによると、大学や日本人学校を含め200校以上が臨時休校を決めた。
一連のデモは、インラック氏の兄で国外逃亡中のタクシン・チナワット元首相(64)の帰国に道を開く恩赦法案が発端。昨年(2013年)11月、与党が下院で強行採決に持ち込み可決すると、反タクシン派の野党民主党は反発。民主党議員だったステープ氏が先頭に立ち、抗議行動を激化させた。