数年前から、「年賀状をやめます」と宣言する人も増えた。面倒だなと思いつつ文面を考えるのが楽しみな身としては、もらえる年賀状のバリエーションが減っていくのは少し寂しい。
そういえば1年前の年末年始は母が入院し、病院と実家と自宅を行き来する日々だった。大みそかも元日も同じ1日であることに変わりはないが、入院患者や家族にとっては、大変な1年が終わり、健康な1年がやってくるよう願う大事な節目だ。
母が入院していた病院では、大みそかに年越しそばが出た。最近ではおいしい食事を売りにする病院も多いが、母がいた病院は残念ながら味はいまいち。それでも退屈な入院生活に歳時の彩りを加えてくれた病院側の気配りに、母は泣きながら食べたという。
「あんなにまずくて、あんなにおいしいそばを食べたのは初めてだった」
2014年。皆さまが健康で幸多い1年を送られますようお祈り申し上げ、今年初の勿忘草を締めさせていただきます。(道丸摩耶/SANKEI EXPRESS)