禅の魅力はどこにあるのか。同じく禅センター補佐員の稲田健昌さん(46)は、「私自身は坐禅を『生活の句読点』と呼んでいます。なんかもやもやしてるな、というときに坐禅をすることでいったん立ち止まり、今の自分の立ち位置を確認する。そして、心をリセットして再出発するのです」と話す。
稲田さんおすすめの坐禅の取り入れ方は、「1日に1回、同じ時間に坐禅をすること」。「朝起きたときや夜寝る前など、5分ぐらいでもいいので、坐禅をしてみる。『昨日と何か違うな』など、自分の身体と心の状態を定点観測することができます」
呼吸に意識集中
自宅でもできる坐禅のやり方を教えてもらった。部屋は「私物があると雑念が生じるので」きちんと片付け、なるべく静かな環境で行うこと。服装は体を締め付けないものを。
足と手を組んで姿勢を整えたら、呼吸に意識を集中させる。「深呼吸だと、息を吸いすぎてしまって吐くときが安定しません。ですので、いつもより少し深めの呼吸を心がけましょう。苦しくなく、落ち着いてできる自分なりの呼吸の仕方を見つけます。これができるようになると、日常生活でドキッとすることがあっても、2、3回の呼吸で気持ちを落ち着けることができます」