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阪神大震災から19年 神戸と南三陸 つながる商売人の思い (2/3ページ)

2014.1.18 08:00

兵庫県神戸市中央区の東遊園地で行われた「1・17のつどい」でろうそくに向かい手を合わせる子供=2014年1月17日早朝(土井繁孝撮影)

兵庫県神戸市中央区の東遊園地で行われた「1・17のつどい」でろうそくに向かい手を合わせる子供=2014年1月17日早朝(土井繁孝撮影)【拡大】

 1995年1月17日、谷さんは、西宮市の崩れかかった自宅マンションからブティックまで自転車で走った。崩壊した街、家族が家の下敷きになり泣き叫ぶ声。「神戸はもうあかんな」。頭が真っ白になった。幸い店は無事だったが、道の反対側はほとんど建物がつぶれていた。

 家族と大阪府藤井寺市の実家に避難し「もう神戸では商売できない」とこぼすと父親が怒った。「商売人が出て行ったら街がだめになる」

 周りはがれきの山。ブティックなんて明るい商売をやっていいのか。迷いながらも2月初めに店を開けると、近くの避難所から大勢が来店した。「嫌なことを忘れられる」と喜んでもらえた。

 しかし数年後からは、景気の悪化とともに売り上げは落ちる一方になった。そんな時、東日本大震災が起きた。常連客が店に支援物資を持ってくるが、送り先が分からない。インターネットで探すと、三浦さんの店に行き当たった。

 「逃げ出さず復興」

 物資を送り、電話でのやりとりを続け、2011年5月に南三陸町へ。初めて会う三浦さんはがれきの中で支援物資の仕分けをしていた。

阪神大震災での経験 「東北の魚を扱う店の方がお客さんに被災地支援の話もしやすい」

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