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阪神大震災から19年 神戸と南三陸 つながる商売人の思い (3/3ページ)

2014.1.18 08:00

兵庫県神戸市中央区の東遊園地で行われた「1・17のつどい」でろうそくに向かい手を合わせる子供=2014年1月17日早朝(土井繁孝撮影)

兵庫県神戸市中央区の東遊園地で行われた「1・17のつどい」でろうそくに向かい手を合わせる子供=2014年1月17日早朝(土井繁孝撮影)【拡大】

 疲れ切っていたが、笑顔を見せて言った言葉は「逃げ出さずにもう一度街を復興させたい」。かつて父親から言われた言葉を思い出し「応援したい」と強く思った。

 神戸に戻ると、翌月から毎月のように魚が送られてくるようになった。ギンザケやサンマ、毛ガニ。どれも絶品だった。

 もらってばかりではいけない。三浦さんから魚を購入し、12年7月からブティック向かいの駐車場で路上販売を始めた。月10回以上魚を売り、売り上げを三浦さんに送った。

 迷いはあったが「東北の魚を扱う店の方がお客さんに被災地支援の話もしやすい。三浦さんとも関わり続けたい」と決め、店は鮮魚も販売する飲食店に生まれ変わった。

 「阪神大震災での経験がなかったら三浦さんの思いに共感しなかったし、つながりもできなかった」。そう話す谷さんは前掛け姿で今日も魚が並ぶ店頭に立っている。(SANKEI EXPRESS

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