【佐藤優の地球を斬る】
スイスのジュネーブで今月(1月)22日に開催予定のシリア問題に関する国際会議「ジュネーブ2」を前に、ロシアが外交攻勢を強めている。1月14日付露国営ラジオ「ロシアの声」が報じたシリアのジャファリ駐国連大使のインタビューが興味深い。
<シリア国連大使バシャール・ジャファリ氏が国連安保理およびパン・ギムン事務総長に書簡を送り、アラブ諸国におけるテロ組織の活動を支援しているとして、サウジアラビア政府を訴えた。「ロシアの声」はこのジャファリ氏に話を伺った。
――シリアにおけるアルカイダの活動を支援しているとしてサウジアラビアを非難する公式書簡を提出なさいました。シリア政府はこれまでにも度々、こうした訴えを起こしています。国連宛ての書簡には、具体的な事実が書かれているのでしょうか?