サイトマップ RSS

間違った使い方をすべきでないとは思わない 「明日へつなぐ言葉」歌人 沖ななもさん (2/4ページ)

2014.1.20 17:45

「複雑なことが日本語の豊かさ」と話す、現代短歌を代表する歌人の一人、沖ななもさん=埼玉県さいたま市緑区(塩塚夢撮影)

「複雑なことが日本語の豊かさ」と話す、現代短歌を代表する歌人の一人、沖ななもさん=埼玉県さいたま市緑区(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 「明日へつなぐ言葉」(沖ななも著/北冬舎、1890円、提供写真)

 複雑さこそが豊かさ

 〈道の端にヒールの修理を待つあいだ 宙ぶらりんのつまさきを持つ〉。1983年、第一歌集『衣裳哲学』で現代歌人協会賞を受賞して以来、現代短歌の第一線を走り続けてきた。「もともと私は自由詩を書いていました。ですので、短歌というよりも、『不自由詩』をやっている感覚ですね。五七五七七という決まりの中で、同じ意味の言葉でも他のものはないかだとか、いろいろ工夫をしながら歌を作っていく。不自由だからこそ、見えてくるものがあるんです」

 “不自由”の中で磨かれてきた感性がとらえた言葉たちに、持ち前の好奇心で彩りを与えていく。「御御御付け」と書いて、おみおつけ(みそ汁)。みそ汁に最上級の敬語を付けた理由は、みその豊かな効用ゆえ?…などなど。「言葉の背景を考えていくのが楽しいんです。言葉って、歴史であり文化そのもの。日本人が何を慈しんできたかが込められている。日本語って、同じ漢字でも読みが違ったり、すごく複雑。でも、その複雑さこそが豊かさなのだと思います」

時代によって変わる

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!

ページ先頭へ