インド政府は2月14日以降、パキスタンなど常在国を含む7カ国からの入国者に、1年以内に経口生ポリオワクチンを接種したことを示す証明者を携行することを義務づけ、新たなウイルスの侵入防止への対策を進めている。武装勢力の妨害が、カシミール問題などで対立する両国の間に新たな壁を作らせる形にもなっている。(ニューデリー支局 岩田智雄(いわた・ともお)/SANKEI EXPRESS)
■ポリオ ウイルスが口の中に入って、腸内で増えることで感染する病気。乳幼児がかかることが多い。手足にまひが現れ、一生残る場合があり、特効薬や確実な治療法はない。日本では1960(昭和35)年に患者が5000人を超える大流行となったが、ワクチン導入で流行は収まり、80年以来、野生のウイルスによる新たな患者は出ていない。