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タップダンサー・熊谷和徳 凱旋公演 一つになりたい 奏でる「楽器」 (2/2ページ)

2014.1.24 14:00

世界的タップダンサー、熊谷和徳さんが1年間のNY留学を経て行った凱旋公演。タップと音楽の融合という革新的なパフォーマンスを見せてくれた=2014年1月18日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホール(田中幸美撮影)

世界的タップダンサー、熊谷和徳さんが1年間のNY留学を経て行った凱旋公演。タップと音楽の融合という革新的なパフォーマンスを見せてくれた=2014年1月18日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホール(田中幸美撮影)【拡大】

  • 世界的タップダンサー、熊谷和徳さんの凱旋公演では、タップの音だけから始まりどんどん楽器を重ねていって音楽が完成するというパフォーマンスが披露された=2014年1月18日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホール(田中幸美撮影)
  • 今回の凱旋公演のインスピレーションを得ようと足を運んだんNY州最東端の街、モントークの映像をバックにタップを踏む熊谷和徳さん。ベースやビブラフォンなどと掛け合いを演じながら音楽を完成させた=2014年1月18日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホール(田中幸美撮影)
  • 公演にゲスト出演したミシェル・ドーランスさん(右)はNYをベースに活躍する。NYで最も人気のあるタップダンサーの一人だ=2014年1月18日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホール(田中幸美撮影)
  • 後進の指導にも力を入れる熊谷和徳さん。世界的タップダンサーに直接指導を受けられるとあって初心者を含め20人以上が集まった=2013年12月22日、東京都新宿区(田中幸美撮影)
  • 熊谷和徳さんのタップは、まるで打楽器のようにシューズで床をたたきつけ音楽を生み出す=2014年12月22日、東京都新宿区(田中幸美撮影)

 ≪震災、NY生活…ダンスに昇華≫

 凱旋公演の構想を練ろうと、NY州最東端のロングアイランドの突端にある「モントーク」という古い漁師町に足を運んだ。マンハッタンから電車で3時間。都会の喧噪(けんそう)から離れ、荒涼とした大地と海が広がる古い町だ。

 NYには都会特有のエネルギーが充満する。しかし、わずかに足を延ばせば都会の緊張から解放され、豊かな自然と触れ合うこともでき、ニューヨーカーはうまくバランスを取りながら生活している。今回の公演は都会のエネルギーから受けるインスピレーションがコンセプトになってはいるが、モントークを訪ねたことで「自然を受け入れるバランス感覚が大切だと思った」という。ステージ上では自身で撮影したモントークの映像をバックにパフォーマンスを繰り広げた。

 仙台出身で高校まで仙台で育ち、3年前の東日本大震災では友人や親戚を亡くした。震災を通して自然は脅威にもなり、恵みにもなることを身をもって体験した。震災によってタップへのモチベーションは一時ストップしたものの2012年秋、自身のタップの原点ともいえるNYへと旅立った。

 そして、震災やNY生活を通して再認識した人とのつながりや、自然を含め繰り返される営みの大切さをダンスへと昇華させたステージを見せてくれた。(田中幸美(さちみ)、写真も/SANKEI EXPRESS

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