【JR北海道の改竄】JR北海道の調査結果・対応/国土交通省の処分・対応=2014年1月26日現在【拡大】
Q いつから改竄していたのですか
A 調査では「20年前にもあった」との証言もあり、部署によっては代々引き継がれていたようです。以前から問題を指摘する声が社内にありましたが、会社側が対処しなかったともいいます。
Q 原因や背景は
A JR北海道は、資金不足で保線担当の作業員を減らし、ベテラン社員の退職も重なり、体制が万全でなかったことを原因に挙げました。検査データの管理が甘く、改竄が日常化していたのに、本社は気付かず長年放置していました。
Q 厳しい行政処分とはどんな内容ですか
A 国が経営関与する権限を定めたJR会社法を使い、国交省が安全第一の体制に改めさせる「監督命令」を出します。また鉄道事業法の「解任命令」を出し、役員の1人について安全部門トップの任務を解くよう求めました。ともに初めてとなる重い処分です。鉄道事業法では「事業改善命令」も出し、施設管理の見直しも要求しました。