「どうして出迎えなんかしたんだ?」「納税者のお金を使って李娜に80万元も贈るとは。その根拠は何なんだ?」-。中国のポータルサイトが実施したアンケート調査では、回答者の76%、4万2700人が、省政府幹部らの行動や決定に反対票を投じた。別のサイトが行ったアンケート調査でも、10万人を超えた回答者のうち、83%が「同意できない」と回答した。
「なぜ、そのお金を人々の生活を改善するための、もっと大事なプロジェクトに使わないのだ?」と訴える書き込みには、瞬く間に9000人以上の賛同が集まった。
変わってきた世論
中国共産党機関紙、人民日報傘下の国際情報紙、環球時報(電子版)によると、中国では1980年代、国際的なスポーツ大会でメダルを勝ち取り、国家に栄誉をもたらした選手に対し、報奨金を与えることは、当然のことのように受け止められていた。しかし、李娜のようなプロスポーツ選手が活躍する昨今、「世間の考え方が変わってきた」という。