2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google【拡大】
アイスホッケー女子の日本代表がソチ入りから一夜明けた2月2日、ソチ冬季五輪の試合会場で初練習し、氷の感触やパックがフェンスに当たった時の跳ね返りを確かめた。主将の大沢ちほ(三星ダイトーペリグリン)は「(リンクが)すごく広く感じる。スピードが出やすく、日本の長所を生かせる」と笑顔で印象を語った。
選手たちはリラックスした雰囲気で体をほぐしてリンクに上がると一転、熱のこもったシュート練習を実施。ゴールが決まると、輪になってお辞儀する恒例のパフォーマンスも披露した。飯塚祐司監督は「氷が硬く、滑りやすい。コーナーの角度が緩やかな分、広く感じる。パックの跳ね返りも悪くない」と好感触を口にした。1998年長野五輪に出たチーム最年長の34歳、近藤陽子(西武)は「いっぱいいっぱいだった昔を思い出した。スピードが武器の日本には有利な会場だと思う」と感慨深げだった。
開催国枠で出場した長野五輪以来、4大会ぶりの舞台。1月29、30日のチェコ代表との強化試合に2連勝し、エースの久保英恵(西武)は「全員が同じ方向に向いて日本のアイスホッケーができている。五輪本番で100%のスマイルを見せられるように頑張りたい」とチームの愛称「スマイルジャパン」にちなんで手応えを口にした。チームは1次リーグB組で対戦する地元ロシアと5日に強化試合に臨み、9日にスウェーデンとの初戦を迎える。(共同/SANKEI EXPRESS)