【都知事選】激しい雪のなか、東京都知事選挙最終日に都内各所で街頭演説に立ち熱く訴える主要候補の(左から)宇都宮健児、田母神(たもがみ)俊雄、舛添(ますぞえ)要一、細川護煕(もりひろ)の4氏=2014年2月8日【拡大】
【田母神俊雄氏】
元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏は雪が強まった午後2時半、秋葉原(千代田区)に立った。ヘルメットに作業服、安全靴という完全装備。「危機管理は専門分野。今、このとき災害が起きても皆さんを守れる」と笑いを誘いつつ、支持を訴えた。
約25分の演説では、景気対策に重点を置いた。原発を安全に稼働させ、中小企業の経営を安定させることで所得が向上するとの持論を展開。都民税の減税と、東京五輪に向けた公共事業の2本柱で景気を回復させ「財源を確保し、子育て支援や高齢者福祉政策の充実にあてる」と声を張り上げた。
この後も街頭を回って、「皆さんが頼り。一緒に東京から日本を変えましょう」と最後まで声をからした。
【舛添要一氏】
元厚生労働相の舛添(ますぞえ)要一氏は、悪天候ながら多くの観光客が行き交う浅草の雷門前で「最終街頭演説会」に立った。演説会には舛添氏を支援する自民党の石破(いしば)茂幹事長(57)や公明党の太田昭宏国土交通相(68)ら大物が続々と応援に駆けつけた。多くの有権者が「最後の訴え」に耳を傾け、その光景をカメラに収める外国人観光客の姿も見られた。