小笠原は2大会連続出場となった2006年のトリノ五輪を一区切りとして競技生活から離れた。06年に結婚し、09年に男児を出産。現役に戻りたい思いを抑え、子育てに専念してきた傍らで目にしたのが、10年のバンクーバー五輪決勝戦だった。
テレビを前に感情がはじけた。優勝したスウェーデンのスキップ、ノルベリは43歳(当時)のママさん選手。相手カナダのスキップも43歳。年齢を重ね、母となっても一線で活躍する選手の存在に、復帰へと傾いた。
11年4月に、船山弓枝(35)らと「北海道銀行フォルティウス」を結成。この3年は競技と家事を両立させてきたが、疲れて「もう駄目」とベッドに倒れ込む日もあった。それでも「自分で両方頑張ると決めたんだから、手を抜いちゃいけない」と思い、ぱっと起き上がった。