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親子3代 受け継がれたチャレンジ性 「岸田吟香・劉生・麗子-知られざる精神の系譜」 (3/5ページ)

2014.2.17 10:50

岸田劉生「童女図(麗子立像)」1923年、油彩_神奈川県立近代美術館蔵(世田谷美術館提供)

岸田劉生「童女図(麗子立像)」1923年、油彩_神奈川県立近代美術館蔵(世田谷美術館提供)【拡大】

  • 岸田麗子「自画像」1921年、水彩_個人蔵(世田谷美術館提供)
  • 岸田劉生「自画像(廿七歳誕生日に際しての)」1917年、コンテ_平塚市見術館蔵(世田谷美術館提供)
  • 小林清親「桃花散・百発百中・精●(=金へんに奇)水」引札_制作年不詳、木版、内藤記念くすり博物館(提供写真)

 劉生は14人兄弟の9番目という事情もあり、吟香とふれあいの記録はほとんど残っていないが、対照的に劉生と麗子はともに濃密な時間を過ごした。麗子は59(昭和34)年の「芸術新潮」で、「自分(劉生)と私を一緒においたなかで、我が子をも自分の世界にまき込む仕方で教育した。そして私の性質は素直にそれらを吸収した」と回想する。

 劉生は麗子について25(大正14)年の自著「図画教育論」(改造社)で、「面白い事に麗子の絵は、私の美術鑑賞上の変遷と可なり歩を同うしてゐる事である。(中略)麗子の絵は著しくその感化をうけ、或る作品の如きは中々立派な味を示している」と、親バカとばかりいえない、高い評価をもらしている。それほど親子は一心同体だった。

 幼少期の作品40点

 企画展には、主に東京国立近代美術館に所蔵されている麗子の幼少期(5~10歳)の絵約40点がかかり、父親の影響も垣間見られる。幼少期の作品がまとまって公開されるのも初めてという。

「内なる美」の表現

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