企画展は3部に分かれ、劉生の「麗子像」などの名品のほか、吟香の新聞記者時代の記事や資料、経営した薬店の広告、麗子の絵や著作、演劇のポスターなど計約330点が展示されている。
杉山担当課長は、「本来、作品だけを純粋に鑑賞してもらう展覧会に比べると邪道かもしれないが、多芸多才で巨大な劉生の世界を理解してもらうためには、こうした展示法もあるのではないか」と、企画展の主眼を話した。(原圭介/SANKEI EXPRESS (動画))
■きしだ・りゅうせい 1891年、東京・銀座の薬店「楽善堂」の四男として生まれる。14歳で父・吟香を亡くし、17歳で画家を目指した。ゴッホやセザンヌらに影響を受ける一方、白樺派の作家とも交流。表現としての芸術を志向して「ヒュウザン会」を結成。さらに草土社を結成して、写実を通して存在の深奥を描く「内なる美」を目指した。1929年、38歳で死去。
【ガイド】
「岸田吟香・劉生・麗子-知られざる精神の系譜」は世田谷美術館で、4月6日まで。午前10時から午後6時(入場は午後5時30分)まで。休館は毎週月曜。一般1200円、65歳以上1000円、大高生800円、小中生500円。問い合わせハローダイヤル(電)03・5777・8600。