そのこだわりを今回、4年間、全ジャンプを基礎から修正してきた浅田はバッサリと切り捨てた。金メダルへの執着がそうさせたのだ。浅田は「バンクーバーで3回跳んで目標は達成した。(心残りは)ない。今度はバンクーバーでできなかった全種類のトリプルを入れる」と新たなテーマを掲げる。唯一前向きで跳ぶアクセルを含め、6種類のトリプルジャンプに成功すれば、これもまた五輪で女子初のギネス級快挙だ。
佐藤久美子コーチは「(フリップ-ループの)3回転-3回転を入れて、フリーは練習でもノーミスでやっている。主人(信夫コーチ)も『なかなかいい』と言っていた」と話す。浅田は「いよいよだなという気持ち。いいイメージを持って臨みたい」と、集大成と位置づける五輪に挑む。(SANKEI EXPRESS (動画))