だが、時すでに遅し。手頃な価格のホテルは軒並み空室なし。万策尽きてエイズ対策関係の知人宅に泊めてもらい、雪の帰宅難民はようやく難を逃れた。いやあ、一時はどうなることかと思いました…。
翌9日(日)、何とか動き出した電車で鎌倉にたどり着いた時にはもう正午近く。帰宅途中の海に向かう道は、これがまたあきれるほどの日差しである=写真。
降り注ぐ太陽は、前面の相模湾と至近の雪景色の両方の照り返し効果で、常にも増してまぶしい。
「なんだよ、この明るさは」などと一人毒づきつつ、雪解け道をとぼとぼと歩く。次の週もまた大雪とはもちろん、知る由もなかった。(編集委員 宮田一雄/SANKEI EXPRESS)