インドネシア・バリ島沖のペニダ島=2014年2月14日、17日【拡大】
トトさんは食料や水を渡そうと海に入ったが、風が強く波も高くて岩場に近づけなかったため断念。無線で応援を呼び、4人は7時ごろまでに駆け付けた他の船に救助され、古川さんも無事救助されたという。
トトさんは18日、「発見したときには『やった、見つけたぞ』と全身に鳥肌が立った」と記者団に語った。
17日夜にバリ島に着いた古川さんは、ヘリコプターで搬送後、用意されていたストレッチャーには乗らず、自分の足で歩いた。記者の質問にも、しっかりした口調で回答。救助隊員には仲間の安否をしきりに尋ねていたという。
4人が収容された病院の医師団は18日、4人とも日焼けによるやけどの治療が必要ながら、容体は安定しており、早ければ19日にも退院できるとの見通しを示した。
医師団は、4人がそれぞれ顔を中心に重い日焼けを負っており、手足に岩場でできたとみられる軽いすり傷もみられると説明。朝食でおかゆを食べるなど食欲もあり、精神状態も安定していると指摘した。(SANKEI EXPRESS (動画))