導入部からダンサブルなリズムでオーディエンスを引き込むと、時に自らギターをかき鳴らし、ヒット曲ではレコードの逆回転を口まねした得意の人力サンプリングを披露する。思い切ってメンバーのソロ演奏を拡張したコーナーがあるかと思えば、後半は女性弦楽器奏者5人をフィーチャーし、ワルツ的なバラードで場内を美しい歌声で包み込んだ。さらには初期からのファンにはたまらないクラブ系アーティストとのコラボ曲もしっかりとプログラムにも組み込むという心憎い演出までが用意されていた。
M・デイビスほうふつ
こうして、シンガーとしてだけでなく、バンドアクトとしての進化も見せつけてくれたホセは、パフォーマーとして、そしてチームリーダーとしてもスケールアップしている。その証明として、バンドメンバーでもある黒田卓也は、ブルーノートの長い歴史で日本人として初めて米本国で契約し、ホセのプロデュースでソロアルバムを2月12日にリリースしたばかりだ。